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「全国知識製造業大賞」実施レポート

2025.06.04
「全国知識製造業大賞」実施レポート

2025年4月18日(金)に、全国知識製造業会議2025を開催しました。475名以上が参加、60社がブースを出展。当日は、パネルディスカッションだけでなく、全国知識製造業大賞を初実施しました。

参考|【実施報告】2025年4月18日(金) 全国知識製造業会議2025を開催しました

全国知識製造業大賞は、「全国知識製造業会議」を起点に新たな知識を生み出し、挑戦への一歩を踏み出したプロジェクトを表彰する制度です。未解決の課題を解決するため、情熱と志を共有し、互いの知識の組み合わせで新たな知識を生み出す「知識製造業」に挑み、日本が新時代の一歩を踏み出すことに貢献した功績をたたえるとともに、社会に示していくことで、知識製造業へのシフトをさらに促していきます。初実施の今回は、3つのテーマ(各テーマ2社、合計6社)が選定されました。各チームの受賞理由と受賞コメントを紹介します。

▲表彰後の記念撮影。(左から)株式会社リバネス丸、インテリジェント・サーフェス株式会社切通氏、栃木精工株式会社 吉田氏、株式会社サンコー技研田中氏、株式会社アンプラット三澤氏、株式会社環境內水明資源研究所 佐藤氏、有限会社ヴァンテック 井之口氏、株式会社みずほ銀行 足立氏

 

知識製造業のテーマ
製造業の技術や知識をChatbotに集結する未来

株式会社サンコー技研 (大阪府東大阪市)
株式会社アンプラット (神奈川県横浜市)

参考|株式会社サンコー技研×株式会社アンプラット 精密打ち抜き加工に関するChatbot『サンコー君』を共同開発

<受賞理由>
全国知識製造業会議2024で出会い、意気投合。精密打抜き加工を得意とするサンコー技研の技術や知識をオープンに共有できるChatbotをわずか4か月で開発し、公開に至った。今後はさらに対象領域を拡大し、製造業の技術や知識をChatbotに集結して知識を共有する未来を目指している。

<受賞コメント>
東大阪のプレス工業のメーカーが、バイオインフォマティクスを得意とするベンチャーであるアンプラットさんと新しいものを生み出す。 これはこの場でしか成し得ないことだと思います。 日本の製造業は、このままでは衰退してしまいます。 皆さん、ぜひ一緒に新しいものを立ち上げていきましょう。(サンコー技研田中氏)

知識製造業のテーマ
日本の技術でベトナムの水環境課題に挑む

有限会社ヴァンテック (滋賀県栗東市)
株式会社環境內水面資源研究所 (山形県鶴岡市)

<受賞理由>
共に水環境問題に取り組んでいたことから議論を開始。特に、ベトナムのメコンデルタ地域での養殖や水処理の課題に向き合ってきたヴァンテックが、自社技術だけでは対応できない現地の課題に対して、環境內水面資源研究所のファインバブルの技術が適用できるのではないかという仮説を立案。現在、現地で3つの実証研究を進めている。

<受賞コメント>
こういう出会いの場が、私たち企業の可能性を広げてくれていると改めて感じています。このメコンデルタの事業では、まだまだいろんな課題を解決するために技術を必要としています。ぜひとも皆様のご協力をいただければと思っております。(ヴァンテック 井之口氏)

参考|連携事例 有限会社ヴァンテック ✕ 株式会社環境内水面資源研究所 ベトナムの水環境課題の解決を目指す実証試験を開始

知識製造業のテーマ
生体模倣コーティングによる医療機器の高付加価値化

栃木精工株式会社 (栃木県栃木市)
インテリジェント・サーフェス株式会社 (千葉県柏市)

<受賞理由>
歯科用麻醉針などの医療機器を手掛ける栃木精工と、生体親和性に優れるMPCポリマーコーティング技術を有するインテリジェント・サーフェスとの連携議論について、全国知識製造業会議2024のセッションでも事例を共有。その後、資本提携にも発展。知識製造業のロールモデルとして、今後の展開が大いに期待される。

<受賞コメント>
毎月、訪問して話す中で、当社とMPCポリマーにとりまして、栃木精工さんはまるで水魚の交わりでいうところの水のような存在と考えております。この「医」(医療機器企業)「工」(製造業)連携を通じて、両社で取り組むことで初めてなし得るような、高付加価値の医療機器の創出を目指します。(インテリジェント・サーフェス 切通氏)

お問合せ先
株式会社リバネス 製造開発事業部(岡崎・内田)
e-mail : kmc@lnest.jp